各種研究会

2015年度

日付・場所 タイトル・内容
20

日時:3月16日(水)午前10時30分〜12時00分 会場:角間キャンパス 総合教育1号館2階大会議室

第20回FD研究会

テーマ:アメリカSTEM教育改革の最前線

発表者:吉永契一郎(大学教育開発・支援センター教授)

概要:科学技術革新の中心地であるアメリカにおいて、STEM(理工系)人材育成に課題が多いことは、以前から指摘されている。そのため、NSF、NRC、AAAS、AAC&U、CGS等の団体が、これまで、多くの調査や提言、財政支援などを行ってきた。

 最近の事例は、2013年度より開始されたAAUによるUndergraduate STEM Education Initiativeである。これは、北米のエリート大学団体であるAAUによる取り組みであること、そして、アクティブ・ラーニング(AL)とその教育効果の測定を前面に打ち出したことが、画期的である。そこで、本年2月、発表者は、選定された8大学のうち、ワシントン大学セントルイス、ミシガン州立大学、アリゾナ大学、カリフォルニア大学デービス校を訪問し、STEM教育改革の実情を調査した。

 その結果、ALの教育効果の検証はこれからであること、ALにおいてはハードの充実より教材の開発が重要であること、理工系支援のためには教務データの分析だけではなく学生生活データの分析も必要であることが明らかになった。これらを参考に、日本におけるSTEM分野教育改善へのヒントを考えてみたい。研究会では、AL対応型入門化学のテキストも紹介する。これらは、ALとIRを柱としている金沢大学AP事業についても、大きな示唆を与えるものである。

17

日時:3月8日(火)16:30-18:00 会場:角間キャンパス 総合教育1号館2階大会議室

第17回評価システム研究会

テーマ:ボローニャ・プロセスの16年~主に質保証の視点から~

発表者:大佐古紀雄(育英短期大学准教授、大学教育開発・支援センター客員研究員)

概要:高等教育の国際化・グローバル化を考える上では、実践事例としてのボローニャ・プロセスの存在を外すことはできない。「欧州高等教育圏」にプラットフォームを「共通化」する側面と、同時に各国の独自性を担保する「多様性」の側面が混在しており、欧州における「内なる国際化」とグローバル化に対応する「外への国際化」の両側面があることとも関係している。プロセスの開始当初は2010年を目標年としていたが、これが2020年に再設定され、現在もプロセスは続行中である。そして、多様性を維持しながら共通化を図る上で、側面からこれを支える重要な役割を果たすものと考えられるのが、質保証分野での協力体制の構築である。具体的には、質保証に関わる諸団体の傘組織であるENQA、質保証のあり方の枠組みとなるガイドライン(ESG)、それに見合った質保証機関を認証する機関の登録機構(EQAR)の3つの要素で支えられている構図が描けるであろう。現在、移民やテロの問題で欧州統合の行方がこれまでになく難しい局面に立たされているが、改めてボローニャ・プロセスの16年を振り返り、高等教育研究に示唆されるリアルタイムかつ将来的な意義を検討する機会にできればと考えている。

25

日時:2月18日(木)16:30-18:00 会場:角間キャンパス 総合教育1号館2階大会議室

第25回学生・学習支援研究会

タイトル:「文学部教育を問う―私立大学における在学生・卒業生調査の実践から―」

概要: 学習院大学人文科学研究所では、文学部教育を問い直すための一連の調査票調査を実施した(共同研究プロジェクト「人文系学士課程教育における卒業論文がもたらす学習成果の検証」研究代表者:神田龍身)。本発表では、同プロジェクトの一環として実施された学習院大学文学部の在学生調査および卒業生調査の分析結果を、特に同学部における学びと、学習成果および卒業後の生活との関連性に焦点を当てて報告する。「文学部での学びは就職の役に立たない」といった従来からの見方をはじめ、文学部に向けられる視線は総じて厳しい。また、人文社会科学系分野に関する文部科学省の通達以降、人文系の大学教育が問い直される機会が多くなっている。本発表は、特定の私立大学における調査実践の成果報告であり、発表者自身は人文系研究者ではないという限界があるが、分析結果をもとに文学部教育について議論する機会としたい。発表は、中心となって同プロジェクトを進めた学習院大学の篠田雅人氏と、調査協力者として参加した谷村英洋が行う。

19

日時:10月22日(木)10時30分~12時 会場:総合教育1号館2階大会議室

第19回カリキュラム研究会

テーマ:「改めて考える大学入試~中等教育機関の立場から~」
発表者:坂詰 貴司(芝中学校・芝高等学校教諭、大学教育開発・支援センター客員研究員)

概要:長い間大きな変化が見られなかった大学入試が昨年12月の中教審の答申が発表され、 大きく変化する可能性が出てきました。その後今年の1月に発表された「高大接続改革実行プラン」、9月には高大接続システム改革会議の「中間まとめ」など具体的な内容が明らかになってきました。 その中で一番注目すべきなのは、大学入学希望者学力評価テスト(仮称)でしょうか。 そして来年の大学入試では、東京大学と京都大学が揃って新しい入試を実施する予定です。 このような状況の中で、中等教育機関の立場から改めて大学入試を考えていきたいと思います。

24

日時:7月24日(金)13時00分~14時30分 会場:附属中央図書館ブックラウンジ(ほん和かふぇ。)

第24回学生・学習支援研究会

テーマ:「学生フォーラム -学生が考える越境する学びのかたち」

報告者:共通教育科目「アクティブラーニング入門」受講学生

趣旨:大学教育開発・支援センターでは、2014年4月より共通教育科目「アクティブラーニング入門 ~反転教室、協同による学び~」を新規に開講し、知識伝達のみにとどまらない能動的学修の方法を取り入れた授業実践を試行している。事前の資料提示・講義ビデオ視聴をもとに授業内にディスカッションを行う反転授業と協同学習、クリッカー(リモコン式意見集約装置)を用いた授業への双方向の参加、グループによるプロジェクト活動によって、受講学生は大学での「理想的な学び」の在り方を見出そうとしている。本研究会では、授業の最終回である学生グループの成果報告を「学生フォーラム」として公開し、学生・教職員がともに理想の大学のかたちを考える機会としたい。

ポスター:http://herd.w3.kanazawa-u.ac.jp/event/150724gakusei-forum.pdf