【No.381】
GP公開合同フォーラム参加報告

○●○第12回学習・学生支援研究会のご案内○●○
日時:2011年12月7日(水曜日)16時30分~18時00分
場所:角間キャンパス総合教育1号館2階大会議室    テーマ:ラーニングコモンズと学習支援
報告者:岡部幸祐(本センター客員研究員・名古屋大学附属図書館情報サービス課長)

○●○GP公開合同フォーラム参加報告○●○
 2011年12月3日(土)に関西国際大学尼崎キャンパスで開催された標記フォーラムに参加した。今回のフォーラムは、関西国際大学が2009年度に採択された大学教育推進プログラムと戦略的大学連携支援プログラムの合同での成果報告会であった。プログラムは、濱名篤学長による両GPおよび関西国際大学での取り組みの紹介の後、文部科学省高等教育局企画官(兼)高等教育政策室長である榎本剛氏による基調講演、GPプログラムの成果報告、パネルディスカッションであった。詳細は、以下のURLをご覧いただきたい。http://www.kuins.ac.jp/kuinsHP/extension/cluster/sympo/index.html
 榎本企画官の講演では、各種データ、審議会資料、論点を示しながら、入学動向、教育活動改革(GP含む)、卒業後の進路についての現状を紹介した後、今後の課題として、「質保証」、「大学設置基準に追加された「社会的・職業的自立を図るために必要な能力を培うための体制」」、「教育課程の体系化のための方策」、「大学活動可視化としての教育情報公表」、「各大学の使命の明確化」があげられた。
 ここでは、その中から、「教育課程の体系化のための方策」、「大学活動可視化としての教育情報公表」について少し詳しく紹介させていただく。前者には、「海外からも分かりやすいカリキュラム編成への転換」という文言が括弧書きでつけられていた(太字・下線、筆者)。この方策としては、学士課程答申でうたわれている3つのポリシー(学位授与方針、教育課程編成方針、入学者受け入れ方針)に基づいて、「人材育成目的その他教育研究上の目的」を具体化し、「教育課程を通じて得られる知識・能力の体系」を構築する作業を行うことが求められているが、その際に用いるツールの例として、「シラバス」、「プログラム・シラバス」、「ナンバリング」、「GPA制度」、「キャップ制」が、また、学修活動把握ツールとして「アドバイザー制」、「ポートフォリオ」があげられていた。現在、金沢大学でも教育課程編成方針に基づき、カリキュラムマップを作成し、教育課程の体系化を進めており、また、「シラバス」の整備は行われ、「GPA制度」、「キャップ制」、「アドバイザー制」もすでに導入されている。「プログラム・シラバス」とは、配付資料では、「履修の系統図を作成し、教育課程の目的等を明らかにする」ものと書かれており、現在作業中のカリキュラムツリー作成に該当するものと考えられる。
 そうなると、上記ツールの中で、現在、金沢大学で未整備、未着手のものは「ナンバリング」と「ポートフォリオ」になる。「ナンバリング」とは、授業科目の学修段階の位置付けや順序等の体系制を明示するものであり、「ポートフォリオ」とは、教員の教育への取組、学生生活・履修状況を把握するものである。前者は、米国の大学では当然とされている仕組みであり、上でも述べたが、括弧書きとされた「海外からも分かりやすいカリキュラム編成への転換」(太字・下線、筆者)には重要な要素であり、今後、カリキュラムマップ、カリキュラムツリー作成後、または、作成過程で議論されるべきものである。この「ナンバリング」については、中教審大学分科会大学教育部会 でも大きく取り上げられており、金沢大学が、国際的な発信を目指す大学であるなら必須の項目と言える。後者についても、現在行われている教育活動を、第三者が見てもわかるように特定のデータベースに集め、教育学修活動の改善に役立てるものであり、その機能の一部は、アカンサスポータルで実現されている。今後、対象をさらに拡大し、実質的な教育学修活動改善に役立てる議論が必要であると考えられる。その際には、現場の状況を十分把握した上で、どのようなデータを集めるのか、誰に対して見せるのか、具体的にはどのように活用するのかについての議論が重要である。
 次に、教育情報の公表であるが、学校教育法施行規則改正により義務づけられている項目に加えて、「国際的な発信の観点から想定される情報項目例(大学分科会が、大学の参考に資する視点から作成)」がオプションとして示されていた。そこには、外国人教員数、教員当たり学生数、各授業の平均学生在籍数、学生の卒業立、学位授与件数、ナンバリングとシラバス(学内で共通化)、インターンシップの機会、英語による授業のみで学位を取得可能なコースの設置状況、学生交流や単位互換、ダブル・ディグリー等の実績、単位認定、学位認定、成績評価の基準(大学としての統一方針)、留学生への支援の状況(留学生の学位取得状況、卒業後の就職状況)、明確な方針に基づく教育課程とその水準(修得すべき知識・能力の明確化と、それを体系的に修得できる教育課程)があげられていた。数値データが多いが、国際的な発信という点からすると英語での公表が求められている情報と考えられる。(太字・下線、筆者)
 昨今の、大手企業の外国籍学生採用が大きなインパクトとなり、大学において一層のグローバル化対応が求められている状況では、教育課程の体系化、教育情報公表に関して、「海外からも分かりやすい」や「国際的発信の観点」などが示されていることは、重要なポイントである。ナンバリング整備や国際対応状況の英語での公表に対応できれば、国際的に活躍出来る人材を育成している証拠となる。金沢大学としても、国際的に遜色のない教育・研究を行っている大学であることをアピールするためにも、これらへの対応は大切であると考えられる。(文責 評価システム研究部門 堀井祐介)

○●○第4回授業改善とFDに関する教員アンケート」へのご協力のお願い○●○
本アンケートは、第2期中期計画【13-2】・平成23年度計画に沿って、所属部局のカリキュラムによって達成されるべき学習成果、および担当授業科目において設定されるべき学習目標をどのように考え、当該カリキュラムおよび担当授業科目が実際にそのような学習成果、学習目標を達成しているかを各教員がいかに自己評価しているかについてその実態を把握しようとするものです。アンケート結果は、教育企画会議で報告し、各部局でのFD活動にご活用いただきます。趣旨をご理解いただき、アンケート回答にご協力いただきますようお願いいたします。回答方法は以下の通りです。
1:アカンサスポータルにログインしてください。
2:時間割の特別コースに「アンケート」-「その他」-「第4回教員アンケート」と表示されておりますので、「第4回教員アンケート」のリンクをクリックしてください。
3:クリック後、画面が新たに立ち上がります。
4:新たに立ち上がった画面下方に「テスト/アンケート」のメニューに「第4回教員アンケート」というリンクが表示されていますので、クリックしてご回答下さい。

○●○アカンサスFD○●○
大学教育開発・支援センターでは、FDをはじめとする各種高等教育関連情報をアカンサスポール上の<アカンサスFD>コースに掲載しています。アカンサスポータルにログイン後、<時間割>-<その他情報>-<FD/SD>-<アカンサスFD>でアクセスできますので、是非ご覧ください。今回は、欧州における高等教育関連情報を紹介させていただきます。解説の<国際的動向>の欄にボローニャプロセス関連、デンマークの高等教育関連情報をアップロードしています。先月末に開催した第8回カリキュラム研究会(デンマークにおける歴史学カリキュラム分析)資料もあります。

大学教育部会(第2回)議事録 http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/015/gijiroku/1308824.htm