【No.380】
カリキュラムマップ策定と共通教育科目

○●○第4回授業改善とFDに関する教員アンケート」へのご協力のお願い○●○
本アンケートは、第2期中期計画【13-2】・平成23年度計画に沿って、所属部局のカリキュラムによって達成されるべき学習成果、および担当授業科目において設定されるべき学習目標をどのように考え、当該カリキュラムおよび担当授業科目が実際にそのような学習成果、学習目標を達成しているかを各教員がいかに自己評価しているかについてその実態を把握しようとするものです。アンケート結果は、教育企画会議で報告し、各部局でのFD活動にご活用いただきます。趣旨をご理解いただき、アンケート回答にご協力いただきますようお願いいたします。回答方法は以下の通りです。
1:アカンサスポータルにログインしてください。
2:時間割の特別コースに「アンケート」-「その他」-「第4回教員アンケート」と表示されておりますので、「第4回教員アンケート」のリンクをクリックしてください。
3:クリック後、画面が新たに立ち上がります。
4:新たに立ち上がった画面下方に「テスト/アンケート」のメニューに「第4回教員アンケート」というリンクが表示されていますので、クリックしてご回答下さい。

○●○第2回大学教育国際セミナーのご案内○●○
日時:2011年12月1日(木) 15:30-18:00
会場:石川四高記念文化交流館(石川四高記念館)2階 多目的利用室4
タイトル:高等教育における国際的質保証の枠組み -キャンパス・アジア構想を踏まえて-
趣旨:近年、世界的に高等教育の質保証への関心が高まってきている。高等教育の「質」を保証する上で、現在、最も注目されているのが学生の学習成果、いわゆるアウトカムズである。米国におけるアクレディテーション、欧州におけるボローニャプロセスにおいてもアウトカムズが重視されており、世界的にアウトカムズを中心とした高等教育質保証の枠組みが構築されつつある。
 アジア地域においても「キャンパス・アジア」構想が動きつつあり、先日の東アジア高等教育質保証国際シンポジウムにおいても「東アジアにおける質保証の枠組みの在り方」分科会が設けられていた。このような状況の中、今回の大学教育国際セミナーでは、日中韓大学間交流・連携推進会議質保証ワーキンググループ委員であり、先日の東アジア高等教育質保証国際シンポジウムでも報告された千葉大学の前田早苗教授に基調講演をお願いし、米国、欧州における質保証の枠組みを紹介していただくとともに、大阪大学大学教育実践センター教員と金沢大学大学教育開発・支援センター教員が合同で行った中国、韓国訪問調査の報告も合わせて行い、「質保証」をキーワードとした高等教育の国際的展開について考えてみたい。

○●○第8回カリキュラム研究会のご案内○●○
日時:11月30日(水)16:30-18:00    場所:総合教育1号館2階大会議室
タイトル:デンマークにおける歴史学カリキュラムの分析 担当:堀井祐介(評価システム研究部門)
内容:デンマークの大学での歴史学カリキュラムにおける科目配置、単位、到達目標、就職関連情報などについて、特にボローニャプロセスとの関連から紹介、分析を行う。本研究は、平成23年度科研「ユニバーサル段階におけるヨーロッパの学部専門教育の変容」(基盤(C)、課題番号23530990、研究代表者 東京農工大学吉永 契一郎)によるものである。

○●○第12回学習・学生支援研究会のご案内○●○
日時:2011年12月7日(水曜日)16時30分~18時00分
場所:角間キャンパス総合教育1号館2階大会議室    テーマ:ラーニングコモンズと学習支援
報告者:岡部幸祐(本センター客員研究員・名古屋大学附属図書館情報サービス課長)

○●○カリキュラムマップ策定と共通教育科目○●○
卒業時までに身につける能力(Ability-based Learning Outcomes)とそれらの能力の養成に寄与する授業科目との対応関係を縦横のマトリックスで表示したカリキュラムマップ、および1年次から4年次までの授業科目の履修順序や教育内容の連続性・関連性などをフローチャート的に図示したカリキュラムツリーは、カリキュラムを人材育成戦略として可視化したものといえる。本学では、カリキュラム検討委員会の下のCP・DP策定WGの主導により、学類ごとのカリキュラムマップ、カリキュラムツリーの策定がそれらの公表に向けて全学で進められている。カリキュラムマップ、カリキュラムツリーは、各授業科目のレベルで教育内容・教育方法・成績評価基準の実態を養成されるべき能力とそれに適合する評価方法に照らして妥当かどうかを検証するとともに、人材育成戦略としてのカリキュラムを継続的に検証するための各学類におけるFDのプラットホームとなることから、その策定の意義は大きい。今後、養成されるべき能力の評価方法(成績評価方法)、および実際に行われた授業とカリキュラムマップとの整合性を検証する方法について検討する必要がある。これらは内部質保証システムの設計に関わるものであり、今後の認証評価への対応にもつながる。
もう一つの課題は、共通教育科目のカリキュラムマップにおける位置づけである。現在策定が進められているカリキュラムマップでは主に専門科目が対象となっているが、将来的には、卒業までに身につける能力の養成に共通教育科目もまた寄与していることを反映させたカリキュラムマップへと拡張させることが必要であろう。卒業までに身につける能力の養成に共通教育科目がいかに寄与すべきかについてのカリキュラムポリシーを学類ごとに明確化し、それに沿って共通教育科目と共通教育カリキュラムの現状を検証することがまず求められる。共通教育科目のカリキュラムマップの位置づけについて検討することによって、共通教育のAbility-based Learning Outcomesを検証し、科目区分や授業科目の見直しが必要かどうかを明らかにすることができる。千葉大学の独自の一般教養教育である普遍教育の科目区分は、言語科目、情報リテラシー科目、スポーツ・健康科目、教養コア科目、そして教養コア科目の発展としての教養展開科目から成るが、「教養展開科目の在り方を検討するWG」がカリキュラムポリシーの明確化とカリキュラムマップに基づく科目区分の再整理を行うことを答申としてまとめ、今年度から教養展開科目の見直しに着手している。
山口大学は、教養科目と専門科目とを包括した学士課程のカリキュラムマップの策定を進めている。山口大学は、第1期中期目標に基づいてディプロマポリシーの策定に着手し、平成17~18年に全学的にカリキュラムマップを作成、その後、教養教育の学習成果の明確化を行い、現在、教養科目も含むカリキュラムマップへの拡張を進めている。これらの取組は平成20年度の「質の高い大学教育推進プログラム」に採択され、シラバスとカリキュラムマップの連動、カリキュラムマップの自動生成のためのシステム開発を行い、教員の負担を軽減化することにより、FDによるカリキュラムマップに基づく継続的なカリキュラム、授業科目の検証・改善を行う体制を整備した。山口大学のこうした取組は、多くの大学におけるカリキュラムマップ策定のモデルとなっている。当センターも昨年度、CP・DP策定WGへの情報提供を目的として、山口大学に2度の訪問調査を行っている。
山口大学では、カリキュラムマップの拡張に先立ち、教養教育の7つの学習成果(Ability-based Learning Outcomes)とそれに基づく教養教育のカリキュラムマップの策定を完了している。ただし、専門教育のカリキュラムマップと異なり、授業科目ではなく「初期教育」、「英語」、「思考と歴史」、「自然科学」など15の分野と7つの学習成果とのマトリックスを教養教育のカリキュラムマップとしている。拡張されるカリキュラムマップは、各学部が定める卒業時までに専門教育によって身につける能力(Ability-based Learning Outcomes)に教養教育によって達成される7つの学習成果(能力)を付加し、これらの能力の養成に対して専門科目とともに教養教育の15の分野がどのように寄与するかを示すことになる。山口大学の事例の詳細については、このセンターニュースの末尾に記したアカンサスFDに掲載している資料を閲覧いただきたい。
教養教育の学習成果については古くから議論が続いている。専門教育とともに教養教育においても知識の習得とともに批判的思考、問題発見力、問題解決力などの汎用的能力の養成が目的であることに異論はないと思われるが、本学においても共通教育科目も包括するカリキュラムマップへの拡張を契機として、教養教育とは何か、その学習成果を達成するための教育内容・方法とは何かについて改めて議論されることが望まれる。          (文責 大学教育研究開発部門 西山宣昭)

○●○アカンサスFDについて○●○
アカンサスポータルにログイン後、<時間割>-<その他情報>-<FD/SD>-<アカンサスFD>でアクセスできます。今回は、山口大学のGP報告書(目的達成型大学教育改善プログラム取組成果報告書)を紹介します。解説の<研究論文等紹介 カリキュラム・ポリシーと教育の質保証>の欄の「>>研究論文等紹介 カリキュラムマップ 他大学のカリキュラムマップ」の中の第41節に掲載しています。