【No.353】
Twitterの教育利用

 

○●○ Twitterの教育利用 ○●○
 
前回、授業改善に留まらず、研究能力・活動支援や職員のリーダーシップ育成なども含めた広い意味のFD活動がソーシャルメディア(LinkedIn)を通じて、世界的に議論されていることを紹介した。今回は実際に学生との接点をもって、授業内でソーシャルメディア、特に近年注目されているTwitterの教育利用について検討したい。
 元来、Twitterはマイクロ・ブロギングツールと言われ、現在何をやっているのかを140字以内でつぶやき、利用者間の共通点を可視化・意識化させ、人的ネットワークを拡張していくように利用されていた。しかし、現在はセミナーの記録でも使われ、実際に参加していない人たちからも意見や質問を集約し、より充実したセミナーにしていくような使い方などされている。教育利用においては、大講義室の授業で口頭では質問しにくい学生からの質問受付やメモ用、教員側としては学生がどの点がわかっていないのかということを把握することも「つぶやき」の内容によっては可能である。
 著者も普段の授業よりTwitterを利用している。受講者にはスマートフォン、携帯電話、パソコンからのTwitterによるつぶやきを許可している。授業中に感じたこと、考えたことなど自由につぶやいてもらっている。そこに教員がコメントを返す形をとっている。また授業の内容に関わるニュース、イベントなどの情報、世界の動きなども流しており、受講者が気軽に情報参照できる仕組みを作っている。実際に行ったところ、授業内容に関する考えを授業中だけではなく、授業後も受講者がつぶやくようになり、授業内容の理解が進んでいるものと思われる。また授業を受けていない学生からの発言や学生ではない、一般の利用者からも発言があり、受講者自身が利用者から注目されていることを意識しはじめ、発言を見ている利用者にもわかりやすい内容でつぶやくこと、また気になったこと発言に関連する情報を自ら収集するという行動も見られ、振り返りの機会や社会との接点を作るにも有効であると思われる。現在、教育工学領域を中心にソーシャルメディアの教育利用が進んでいるが、徐々に実践されてきている。これからも学生が主体的になるツールの有効性の検証を続けていきたい。
(文責:教育支援システム研究部門 山田 政寛)
 
○●○ 第4回FD研究会開催のお知らせ ○●○
 来る5月18日に第4回FD研究会を下記テーマにて開催致します。ご興味があります方はぜひご参加ください。
 
第4回FD研究会
主 催:大学教育開発・支援センター
テーマ:金沢大・北陸先端大による教職協働レポート
-研究室教育実態調査と大学間連携実態調査を中心に-
日時 5月18日(水)17時30分~19時00分 
会場 角間キャンパス総合教育1号館2階 大会議室
報告者:北陸先端科学技術大学院大学 大学院教育イニシアティブセンター 特任助教 林 透
   金沢大学研究国際部研究推進課   学術調整係長  山代 隆章
アブストラクト:金沢大学と北陸先端科学技術大学院大学との教育研究活動支援事業の2年目として、大学院における研究室教育の効果をテーマに、理工系大学院の4研究室の指導教員及び所属学生へのアンケート調査及び訪問調査を行った。また、大学間連携によるFD・SD活動実践に関連して、事例調査を行い新たなプログラム開発への知見を得た。本研究会では、両大学の教職員が協働して行った調査結果を報告し、その内容について議論を深めたいと考えている。
 
 ※参加ご希望の方は、可能な限り、事前に担当まで電話またはメールでの連絡をお願いいたします。
 
○●○ 第7回学生・学習支援研究会を開催いたします ○●○
 5月25日(水曜日)14時45分より、第7回学生・学習支援研究会を学生を主な対象とし、就職活動をテーマにて開催致します。教員の皆様におかれましては、ゼミ学生、授業の受講者等に研究会参加を促して頂けますと幸いです。
 
主催:大学教育開発・支援センター
共催:金沢大学附属図書館
テーマ:今からできる就職活動準備~これからの過ごし方で変わる就職活動~
日時:5月25日(水)14時45分~16時15分
企画者・講師:山田政寛(教育支援システム研究部門)
アブストラクト:近年の不景気の煽りを受け、就職活動が厳しい状況はあまり改善されていると言えず、状況は今後も変わらないと思われる。しかし、企業が求める人材も2000年に入ってからは大きく変わっておらず、内定を複数社取ることができる学生と取ることができない学生の格差があることはここ10年来変化がない。本研究会では就職活動に向けた意識が高い学生を対象に就職活動を行うにあたり、レポート作成やプレゼンテーションなどで基本となる論理的思考の重要性について説明し、講義・ワークショップを行う。
 
○●○ アカンサスFDをご活用ください ○●○
ポータル内のアカンサスFDのコーナーには、授業内容・方法改善に役立つ諸種の情報を掲載しています。 昨今、注目されているアクティブ・ラーニングについては、溝上慎一「アクティブ・ラーニング導入の実践的課題」『名古屋高等教育研究』7(2007)、谷口進一ほか「数理工基礎教育科目における教育工夫 -基礎化学におけるカスタマイズ教材を用いたアクティブ・ラーニング」など、掲載されています。ご活用ください。
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