【No.577】
中央教育審議会大学教育部会配付資料紹介

○●○中央教育審議会大学教育部会配付資料紹介○●○

 雪の影響で首都圏の交通が大混乱した1月18日(月)に中央教育審議会大学分科会大学教育部会(第41回)が開催された。本稿では、文部科学省Webサイトで公開されている同部会の資料について簡単に紹介させていただく[1]。議題は、1. 大学運営の一層の改善・充実のための方策について、2. 三つのポリシーに基づく大学教育の実現について、3. 認証評価制度の改善について、4. その他となっている。公開されている資料は以下の8点である。

資料1-1 大学における専門的職員の活用の実態把握に関する調査結果(概要)

資料1-2 大学運営の一層の改善・充実のための方策について(案)(取組の方向性)

資料2-1 「学位授与の方針」(ディプロマ・ポリシー),「教育課程編成・実施の方針」

(カリキュラム・ポリシー)及び「入学者受入れの方針」(アドミッション・

ポリシー)の策定及び運用に関するガイドライン(素案)

資料2-2 「三つのポリシー」に基づく大学教育改革の実現(イメージ)(案)

資料2-3 三つのポリシーに基づく大学教育の実現に係るこれまでの主な御意見

資料2-4 三つのポリシーに関する参考資料

資料3-1 認証評価制度の充実に向けて(骨子案)

資料3-2 大学教育の質保証に関する参考資料

 議題1.に関しては、取り組みの方向性(資料1-2)において、昨今の大学改革に対応するためにスタッフ・ディベロップメント(SD)が重要であり、「外部の団体や機関等とも連携し,質の高い研修の機会を確保すること」や「法令において,大学が,大学運営に必要な職員の資質・能力の向上を図るため,当該職員の研修について計画し,その機会を確保することについて規定することとしてはどうか」との記述が見られる。また、「大学運営の高度化に伴い新たに必要となる専門的業務を担う体制の整備」として、大学経営,研究管理,国際,インスティテューショナル・リサーチ(IR)など専門性の高い業務を担う体制整備の必要性と、大学職員として「教員」や「事務職員」等と並ぶ「専門的職員」としてそのための職員を置くという考え方等が示され、関連資料として調査結果概要(資料1-1)がつけられている。

 議題2. に関しては、DP、CP、APの三つのポリシーの策定及び運用に関するガイドライン(素案)(資料2-1)において、策定に当たり留意すべき事項として「三つのポリシーの策定に当たっては,学長を中心に全学的なポリシーの基本方針や策定単位等について検討した上で,(2)に述べる策定単位での検討を進めることが必要と考えられる。インスティトゥーショナル・リサーチの充実など,より実効性のあるポリシーの策定に向けた体制の整備も重要となる。」と記され、(2)策定単位に関しては「三つのポリシーの策定単位の基本は,授与される学位の専攻分野ごとの入学から卒業までの課程(以下「学位プログラム」という。)とすることが望ましいと考えられる。」とされている。ただし、必ずしも三つのポリシー全てを同一の単位で策定する必要はないとも記されている。さらに、三つのポリシーの策定に当たっての個別留意事項が示されている。また、三つのポリシーの運用に当たり留意する事項として、(1)三つのポリシーに基づく大学教育の充実として「三つのポリシーの策定単位ごとの取組全体を俯瞰した全学的な規模での教学マネジメントを構築することが求められる。」とされ、(2)三つのポリシーに基づく入学者選抜及び体系的で組織的な教育の実施として具体的な項目が示されている。

 議題3.では、認証評価制度の充実に向けて(骨子案)(資料3-1)において、「(1)全学的な改革サイクルを確立するとともに大学教育の質的転換を推進するための評価の在り方」として、大学評価基準に共通に定めるべき項目の充実、重点評価項目の設定など評価基準項目改善、評価方法の改善、評価結果を活用した改善の促進が謳われている。「(2)安定的な評価制度の構築に向けた評価基盤の充実」としては、認証評価機関の評価の質の向上、評価における社会との関係の強化、評価人材の育成、評価の効率化があげられている。また、「(3)他の質保証制度との連携等について」では、設置認可、設置計画履行状況調査(アフターケア、AC)、認証評価制度の連携強化の必要性が述べられている。「(4)その他」では分野別評価についても言及されている。

 これらはまだ大学教育部会レベルでの資料であるが、今後、審議が進めば、中教審答申や法令・省令改正、大臣通知などの形で具体化される内容であると考えられる。金沢大学においても、学長主導の下、様々な改革が進められているが、今回の大学教育部会で扱われた専門職員配置、学位プログラムの考えに基づく三つのポリシー見直し、設置認可、AC、認証評価の連携強化などへの対応について担当理事、関連部署等での検討が求められるのではないだろうか。(文責 評価システム研究部門 堀井祐介)

 

●○●タフツ大学CELT講演会(KU-GLOCS ACT.33) ●○●

主 催:スーパーグローバル大学創成支援企画・推進本部

日 時:2月8日(月)16:30-18:00

会 場:総合教育講義棟D10講義室(自然研、鶴間地区への同時配信あり)

対 象:教員、職員(特に学生系)、留学等に興味のある学生

使用言語:英語(配布資料は日本語版有り)

米国タフツ大学の教育改善を担当するCELT(Center for the Enhancement of Learning and Teaching)のセンター長等にタフツ大学で実施しているFDプログラムについて、具体的な事例を交えながら、プログラム内容等を紹介いただき、本学が今後進めていく英語による授業実施にあたっての一助とすることを目的とします。

 

●○●大学教育再生加速プログラム第3回教学IR研修会●○●

主 催 大学教育再生加速プログラム検討委員会

日 時 2月10日(水)14時30分~16時00分

会 場 総合教育1号館2階大会議室(角間キャンパス)

講 師 茨城大学大学戦略・IR室准教授 嶌田敏行氏

テーマ 「茨城大学のIR~組織立ち上げから現在の運営に至るまで~」

茨城大学では,学長が直轄する大学戦略・IR室の下,IR活動から得られた客観的データに基づく戦略的大学運営を行っている。本研修会では,茨城大学のIR活動並びに,内部質保証の実践事例及び現在進行形中である整備状況などについて紹介いただきながら,本学におけるIRへの理解と普及促進を図る。



[1]http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/015/gijiroku/1366190.htm