【No.536】
Tufts University’s Center for the Enhancement of Learning and Teaching (CELT)およびSGU関連取り組みについて

○●○Tufts University’s Center for the Enhancement of Learning and Teaching (CELT)およびSGU関連取り組みについて○●○

 今年度(平成26年度)採択されたスーパーグローバル大学創成支援事業(SGU)での核となるプロジェクトの一つがタフツ大学(Tufts University)[1]との連携である。タフツ大学は1852年にチャールズ・タフツ(Charles Tufts)氏が設立したボストン地区にある名門私立大学であり、世界的にも有名な研究大学でもある。Times Higher Education World University Rankings[2]では80位である。そのミッションの冒頭には「学生中心の研究大学として、知識の創造と応用に専心する」とあり、少人数教育、アクティブ・ラーニング実践でも有名な大学である。今回SGUにおける主要な取り組みの1つとして「タフツ大学ELP金沢サテライトセンターの設置と、英語教育の強化」があげられている。ELPとはEnglish Language Programの略称であり、タフツ大学における長年の経験に基づく質の高い英語教育プログラムを指す。SGU構想調書には、このタフツ大学ELP金沢サテライトセンターを活用した教員、職員、学生の英語力向上だけでなく、タフツ大学Center for the Enhancement of Learning and Teaching (CELT)[3]との連携による国際通用性のある教育プログラム構築に向けて、シラバス、ナンバリング、チューニング、FD、評価方法見直しなどに取り組むことが盛り込まれている。

 CELTは、教育担当副学長室の一部門であり、そのミッションには「教員のあらゆる専門技能開発において教員と協働する」と記されており、活動としては「CELTは、根拠に基づく学習における最適解を発見し、それを教育で実践する活動において教員と協働する。CELTは、学生の効果的学習を導く教育研究を促進し指示することにより、現在進行中の教員自身の成長・発展を、批判的、内省的、創造的な教師として、また、学問分野のリーダーとして導く」とされている。これらに基づく具体的な目標として、「1. セミナーやワークショップの形式で、専門技能を磨く機会を提供する、2. 教育およびその評価について個々の教員の相談に乗る、3. 教育プログラムを支援するための電子的もしくは印刷した形で情報提供を行う」があげられている[4]

CELTが提供する具体的なプログラム[5]としては、学科長、学部長クラス向けのAcademic Leadership Development Program (ALD)、教育力向上を目指して1セメスターの間開講されるCELT Faculty Fellows Seminar、授業設計について4日間で学ぶCourse Design Instituteなどがある。また、CELTのWebサイトには各種教育資料が掲載されている。例えば、CELT Teaching Tip Sheets[6]には、アクティブ・ラーニング実践法、シラバスの書き方、学習目標の設定の仕方、評価方法などの情報があったり、それらとは別にTA向け情報ページが設けられていたりする。

今後、金沢大学においては、各担当理事の下SGU構想調書および申請調書に書かれている事項を進めていくことになるが、大学教育開発・支援センターとしては、平成27年度以降、上記CELTとの連携によるFD推進の流れの中で、スキルアップセンター設置およびそこでのFD研修開始、「英語による教授法」トレーニングマニュアル(Teacher Training Manual)作成、教育プログラムチューニング等々、これまで以上に国際化に関わる業務を行っていくこととなる。わずか5名のセンターであるため、単独でこれら全ての活動を100点満点のレベルで進めることは不可能であるため、学類、研究科の教職員の方々と良好なコミュニケーションのもと進めていきたいと考えている。平成28年度からは、当センターは教育担当副学長のもと設置される国際基幹教育院の一部門となることが決まっており、それ以降は、国際基幹教育院として全学的なFDおよび教育の国際化に貢献できる活動を進めていく予定である。(文責 評価システム研究部門 堀井祐介)

●○●学内報告会等の開催のお知らせ●○●

【1】大学教育再生加速プログラム第2回アクティブ・ラーニングFD研修会

「なぜアクティブ・ラーニングか,アクティブ・ラーニングを通して何を目指すのか」

主催:大学教育再生加速プログラム検討委員会

日時:3月4日(水)14:00~16:30 会場:自然科学図書館棟大会議室 

講師:溝上 慎一(京都大学)

詳細:http://www.kanazawa-u.ac.jp/events/15/03/0304.pdf

【2】青野 透教授(大学教育開発・支援センター)退職記念講演会

日時:3月5日(木) 午後2時30分~午後4時

場所:角間キャンパス総合教育1号館2階大会議室

演題:「今、学生のためにできること-教育・研究と学生支援―」

【3】「英語のみで卒業できるコース」先進事例報告

 -首都大学東京での取り組みについて- (KU-GLOCS Act.0)

主催:大学教育開発・支援センター  共催:SGU企画・推進本部

日時:2015年3月18日(水) 15:00-17:00

場所:本部棟4階第3会議室(角間キャンパス)

講師:松浦克美氏(教授、都市教養学部理工学系生命科学コース、大学教育センター、高大連携室長)

趣旨:2015年4月から、都市教養学部の生命科学コースに卒業に必要な124単位をすべて英語の授業で取れる課程を新設する首都大学東京での取り組みについて、同コース教授である松浦克美氏に同課程の制度設計、運用方法等についてお話しいただく。



[1]http://www.tufts.edu/

[2]http://www.timeshighereducation.co.uk/world-university-rankings/2013-14/world-ranking

[3]http://provost.tufts.edu/celt/

[4]http://provost.tufts.edu/celt/welcome-to-celt/mission-statement/

[5]http://provost.tufts.edu/celt/initiatives/

[6]http://provost.tufts.edu/celt/teaching-resources/teaching-tip-sheets/